プレゼンテーションをする際に持つべき精神とは

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プレゼンテーションの意味を考える

 

英語辞書でpresentationを引くと、最初に出てくる和訳は「贈呈」「贈り物」など。
口頭で発表するという意味ももちろんあり、他にも劇を上演するなど様々に和訳されますが、おおよそ何かを与えるという共通点があります。
ビジネスにおけるプレゼンテーションは、何か新しい企画を提案したい時や、営業の際に自社の商品について説明をする時などに行われます。
img09-1当たり前すぎて普段は考えないことかもしれませんが、プレゼンテーションは相手に自分の考えを与えること。贈り物と同じです。
貰った時に嬉しいのは綺麗にラッピングされているものですが、ラッピングはプレゼンの技術とも呼べる部分でしょう。
内容は同じでも、プレゼンの技術が上手い人の方が聴衆は耳を傾けやすい、という原理に通じます。
そして、贈る相手が大切な人ほど緊張するのはどちらも変わらないものです。
大切なのは中身・内容ですが、それが相手に渡らなければ意味がありません。
それらがどんなに良いものだとしても、プレゼンテーションをしない限り実現はしないのです。

 

 

クライアントに届くプレゼンテーションとは

 

自分の言いたいことを一方的に押し付けるようなプレゼンは効果的とは言えません。
上記したように、相手に受け取ってもらえてこそプレゼンテーションの価値があるのですから。
とはいえラッピングだけが派手で中身が何もないようなプレゼンにも価値がありません。
受け取ってもらえたところで捨てられてしまうだけです。
プレゼンを苦手としている人は多いと推測されますが、必要なのは何かを伝えたいと思う精神です。
クライアントに対して届けたい思い・本質(中身)を根底にしっかりと持たなければ嘘っぽくなってしまいます。
また、届くプレゼンのポイントとして挙げられるのが、クライアントに共感してもらえること。
クライアントが欲しいと思っているポイントはどこなのか、相手の立場に立って考える精神が求められます。
そして、プレゼンの中身をさらにしっかりしたものにするには、それを実現させた時にどんな利点があるか、その根拠も伝えましょう。
中身に対して情熱を持ってプレゼンし、クライアントに共感されたとしても、「多分こうなる」というあやふやな根拠では採用されにくいものです。
自分がプレゼンするものに対して真摯に向き合う精神を持っていれば、足元を掬われることもありません。
テクニックに固執することなく、クライアントに提案を「贈る」精神を持ちましょう。

 

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